キャップシールについて
こんにちは営業部の吉成です。
今日は、キャップシールについてです。
弊社では、シュリンクメーカーとしてキャップシールも取り扱っています。
キャップシールといってもピンと来ない方もいらっしゃるかと思いますので
簡単に説明させて頂きたいと思います。
シュリンクフィルムでいう、キャップシールとは、容器のキャップの部分のみをフィルムで覆い
シュリンクさせる事でキャップに封印をする、シュリンクフィルムを言います。
瓶容器など、簡単にキャップが開けられてしまう商品の未開封性を消費者に確認頂く為に
シュリンクフィルムによる、キャップシールを施します。
シュリンクフィルムによるキャップシールには、2種類の方法があります。
一つは、筒状のシュリンクフィルムを容器のキャップサイズに合わせカットしたものを
手で開き、キャップに被せシュリンクする方法です。
もう一つは、プレフォーム(二次予備成形加工)にて筒状のシュリンクフィルムをキャップの形(円形状)に
加工して、円形状に形成されたシュリンクフイルムを容器のキャップの部分に被せシュリンクする方法です。
この方法は、シュリンクフィルムだからこそ出来る方法です。
プレフォームとは、チューブ状にカットした、シュリンクフィルムをプレフォーム型に被せ、熱を加えて
数%分縮ませ型に密着させて、冷やし固まったフィルムをプレフォーム型より外し、製品としたものです。
通常、シュリンクフィルムは横に50%程度縮まりますので、二次加工で数%縮ませても、再度熱を加えれば
縮みますのでキャップシールとして機能します。
では、未形成(プレフォームしていないもの)と形成品(プレフォームのもの)違いですが、
元は同じシュリンクフィルムですが、絶対的に違うのは、シュリンク加工の工程(工数)になります。
未形成のものは、チューブ状のものを平たく潰しカットされていますので、容器に被せるとき、
フィルムを手で開き、容器に被せ、そのあと位置合わせを行い熱風を当ててシュリンクと工程が
多くなります。
位置あわせに関しては、キャップの下部から広がりがあるようきでは位置合わせはさほど問題ありませんが、
ストレートな容器などでは、位置合わせが難しく、フィルムがずれてしまい手直しが必要となるケースが
あります。
ですが、プレフォーム(形成品)は、最初から円形状に形成されていて、且つ、天面部分も数ミリ内に平たく
成形されていますので、容器の上からふたを被せるようにフィルムをのせシュリンクする方法になります。
ですので、プレフォーム製品は簡単な作業でシュリンク作業を行え、仕上がりが商品全てでほぼ同じに仕上がります。
商品にシュリンクフィルムでキャップシールを考える場合、
キャップシールをする製品の数や形状、で形成品が良いか未形成が良いかを考える必要があります。
形成品は作業工数が減りますが、未形成品よりプレフォームの加工が入る分、製品のコストが未形成より
上がります。
また、形成品の場合、容器の形状により規格品で対応が可能か、既存でお客様に合った製品製造に必要な型を
保有しているか否かで、初期コストも変わります。
未形成の場合は、商品に合わせてサイズを自由にカスタマイズでき、型等は不要ですので初期コストは抑えられますが、作業性はプレフォーム製品には及ばず若干手間がかかります。
両方に発生する良くある問題は、シュリンクフィルムでのキャップシールで形成、未形成、両方に共通するのは、別注扱いとなった場合、数量の問題が良くあります。別注のシュリンクフィルムのキャップシールの場合、フィルムのカットピッチが短い溜為、原資フィルムの最低数量(1000m)からの取れ高となりますので、最低でも数万枚、個からの出荷となります。そのため弊社では多くの規格品をそろえてご提案させて頂いています。
シュリンクフィルムのキャップシールプレフォームは、キャップシールの持つ意味を考え、シュリンクフィルムの特性を活かし、加工の利便性を考え、生まれた製品です。
シュリンクフィルムの奥の深さを、また一つ考えさせられる製品です。