HL-SSSシリーズについて
こんにちはサンプラスチック㈱ 吉成です。
今日はHL-SSSシリーズの帯電防止フィルムについてご案内させて頂きます。
Mシリーズでお伝えしたとおり、帯電防止ポリエチレンフィルム製品は、帯電防止機能が大きく分けて2種類存在します。
一つには、界面活性剤のブリードアウト現象を用いた帯電防止機能タイプとアイオノマー系(金属イオン)合成樹脂を用いた帯電防止機能タイプものとなります。
HL-SSSシリーズは、アイオノマー系(金属イオン)合成樹脂を用いたタイプのものになります。
ポリエチレン樹脂に同合成樹脂を練り込む事により、樹脂全体に拡散しフィルム自体に帯電防止機能が付与される製品となります。
帯電防止機能材が樹脂全体に均一に拡散する為、当然フィルム表面上も均一に拡散されているので、外からの静電気はフィルム表面上を伝い瞬時に拡散され帯電防止機能を発揮します。また、フィルム自体の帯電防止機能の為、湿度依存性が低く安定した表面抵抗値となります。
永久帯電防止は表面抵抗値10^9~11乗程度と界面活性剤タイプに比べ低くなります。樹脂同士の練り込み混合の為、界面活性剤タイプとは異なり、フィルムからのブリードアウト現象は無く、機能材は樹脂内に滞留し帯電防止機能は半永久的に持続します。
ポリエチレン樹脂の劣化や破損を除けば、帯電防止機能は持続する為、呼称を永久帯電としています。また、ブリードアウト現象が無いので内容物への移行性もございません。その為、界面活性剤タイプに比べ高価ではありますが、機能面が優れている為、用途的には精密部品、精密機械等の移送梱包に多く使用されます。
HL-Mシリーズについて
こんにちはサンプラスチック㈱ 吉成です。
今日はHL-Mシリーズの帯電防止フィルムについてご案内させて頂きます。
帯電防止ポリエチレンフィルム製品は、帯電防止機能が大きく分けて2種類存在します。
一つには、界面活性剤のブリードアウト現象を用いた帯電防止機能タイプのもの、もう一つはアイオノマー系(金属イオン)合成樹脂を用いた帯電防止機能タイプものとなります。
HL-Mシリーズは界面活性剤機能タイプのものになります。
界面活性剤機能タイプは、製造時にポリエチレン樹脂に練り込まれた界面活性剤が湿気等により、フィルム表面に浮き出てきて全体を被膜し、被膜された界面活性剤上を、静電気が転がるように拡散され帯電を防止します。
界面活性剤タイプの問題点は、樹脂の中に練り込まれた界面活性剤が全てブリードアウト(抜け出て)しまうと、帯電防止の機能が失われてしまいます。
また、表面に浮き出た界面活性剤が、若干ではありますが包装物に移行してしまうという問題もあります。
帯電防止機能の一つの指針でもある、表面抵抗値も湿度依存が高く、10^11乗程度と高めの抵抗値となります。
界面活性剤機能タイプは製造が容易のため安価な製品が多く、コストメリットがあります。
用途的には、静電気は避けたいが比較的静電気破壊に強い製品で短期的に保護したいような場合の製品梱包に使用するケースが多いかと思われます。
弊社、帯電防止や防錆の専用サイトもございますので、こちらも宜しくお願いします。