シュリンク包装のやり方(半折フィルムの場合)
様々な大きさの雑貨や小箱をシュリンクする場合に最適な、半折フィルムでのシュリンク包装のやり方をご紹介します。シュリンクフィルムを使った完全密封包装(全体包装)です。箱に限らず、様々な容器に対応出来ます。
<用意するもの>
シュリンクフィルム(半折ロール巻き)、ヒートガン、卓上シーラー、ハサミ、千枚通し(針)
やり方
①フィルムに穴を開ける
フィルムに千枚通し(もしくは針など)を使って、等間隔に穴を開けます。
後工程でフィルムを収縮させる際、穴がないと空気の逃げ場がなくなり、フィルムにシワが残ったり、破裂することがありますので、必ず穴を開けてください。
②箱をフィルムに入れる
2つ折りになっているフィルムを広げ、箱をフィルムに入れます。
③フィルムをカットする
箱の高さ÷2+5cm程度の余分を見てハサミでフィルムをカットします。
(箱の高さが10cmなら、10÷2=5+5=10cm程度余分が必要です)
箱のサイズによっても変わってきますが、余分が少ないと、卓上シーラーで溶断シールする際の作業性に影響しますので、余裕を持ってカットしてください。
④卓上シーラーを使って、溶断シールする
シールバーが短く、1度でシールできない場合は2回に分けてシールします。
卓上シーラーの温度調節ダイヤルは、中(目盛が1~5段階なら3)程度にします。
(シールがうまくいかない場合はダイヤルを微調整してください)
⑤ヒートガンでシュリンクさせる
箱の下から順番に熱を当てて行き、上に上っていきます。(右上図)まんべんなく収縮したら、シワが残った部分に重点的に熱を当てて仕上げます。
この時、空気がうまく抜けていないと、フィルムがパンパンになります。その場合は、一旦熱を当てるのを止め、千枚通しで穴を追加して開けてください。もしくは、手で押して空気を抜いてから、再度熱を当てていってください。
⑥完成です
ポイント
①ヒートガンの使い方
箱とヒートガンは5cm程度離してください。近づけすぎるとフィルムが破けます。
また、1点に熱を当て過ぎず、動かしながら少しずつ収縮させていくときれいに仕上がります。
②角の仕上げ方
卓上シーラーで溶断シールする際、角を斜めにシールすると、きれいに仕上がります。
フィルムサイズの選び方
①幅について
上図の①+②+5cmが最低必要なフィルム幅の目安です。出来れば+10cmは余裕を持って購入することをお勧めします。(①=20cm、②=10cmの場合、20+10+10=40cm幅)
②厚みについて
フィルムの厚みは、0.015mm~0.025mmが主流です。化粧箱であれば0.020mm、変形容器で鋭角な部分があるプラスチック容器などは0.030mmをお勧めします。
③販売数量について
1本500M巻きで、300mm幅以下は2本、300mm幅以上は1本からになります。
その他機材
ヒートガン、卓上シーラーの販売も可能です。お問合せください。
卓上シーラーは、必ず溶断シールタイプをご購入ください。シール幅は300mmがお勧めです。